辻井伸行さんのピアノ
今年の6月にアメリカで行われた「ヴァン・クライバーンコンクール」で優勝した辻井伸行さんのコンクールでの様子を22日のNHK教育で放映されていましたね。私はあまりクラシック音楽を聴かないほうなのですが、ファイナルに残った6人がやはり甲乙がつけがたい力量に思えました。最終的には彼と中国の19歳のピアニストが同点で一位ということになったようです。これは私の単なる素人考えですが、辻井さんにあって他のピアニストになかったものは、多分無邪気とか楽しさとか最初に彼がピアノに出会ってからずっと変わらず育んできた、あるいは彼のご両親や周囲の人たちから与えられてきた「温かさ」なのかと思いました。本当に彼以外のピアニストは圧倒的な技術と表現力でねじふせてしまうような威圧感がありました。これはコンクールですから闘争心はあって当然でしょう。でもそれが何か音楽が本来持っている無邪気な楽しさのようなものを奪ってしまったら残念です。ピアノに限らずおそらく熟達というものは数え切れないほどの精緻な技巧の組み合わせのうえに成立しているに違いありません。その眼の眩むよう作業をいともたやすく、楽しげに出来たら痛快ですよ。そしてその上、それが好きで好きでたまらないって良いじゃないですか。自分の本当に好きなことを一生つづけていけたらこんな幸せってないでしょうね。






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