誌上で同窓会
グルメ雑誌「dancyu」7月号、特集(カレーの歩き方)に少しだけ、載せてもらいました。チットラのような地味~な店を高名な「dancyu」が取材する意図がわかりませんでした。そして今日はその誌上で昔々、同じ厨房で働いた懐かしい面々や、おせわになった先輩のコックさんたちの顔に20数年ぶりに対面する事になりました。自分がじーじになっているのはわかっていたのですが、昔の仲間が何か特殊メークでも施したように見事に時の経過を表情に刻んでいるのは思った以上でした。思いもかけずにこの誌上での同窓会に紛れ込んでしまったようです。私はとてもお世話になった当時のシェフのkさんと同じページになって光栄でしたが、それとともに当時の先輩コックさん数人が(私よりはるかに経験と力量をもちながら)結局、ご自分の店を開く事がなかった事も思わずにいられませんでした。九段アジャンタは私の出発点であり、何かに迷ったときの回帰点でもあり、水分を補給するための中継点でもありました。アジャンタで修行していたときはカレーを作る技だけが自分の関心事でした。今時がたって自分が学んでいた事がそれだけではなかった事が分かります。カレーそのものの力を信じて、それにすがってやってきました。同時に、チットラに足を運んでいただいたお客様がいなければ今の自分はなかったに違いありません。それともうひとつ、もしかみさんの助けがなかったら自分一人ではどうにも出来ませんでした。カレーだけ作るんだったら誰でも出来ます。お店を続けて行くには其れだけでは駄目なんです。
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