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2009年2月23日 (月)

アカデミー賞は大丈夫かなあ

邦画「おくりびと」がアカデミー賞外国映画作品賞に選出されて、よかったなあと思いつつこの時期に日本映画が選ばれた背景に昨今の日米経済関係のありようが少しづつ結びついているのかと、疑い深い私はすぐに勘ぐってしまいました。世界的不況の中で日本の市場に大いに配慮しているのかとサキヨミしています。
 最近見たマーチン・スコセッシ監督の「ザ・デパーテッド」(2006年アカデミー賞作品賞、監督賞)があまり感心しなかった、というより本音をいいますとがっかりしてしまったので、何となくアカデミー賞でもその他の映画祭での評価もストレートに信じられなくなっているんですかねえ。まあどんな作品でも見る人によって、評価はいろいろです。だからその違いが面白いと言えば面白いのでしょう。
 私が映画でもドラマでもそれをいいか、悪いかを判断する基準として意識していることがあります。まずテーマの一貫性と整合性です。しかしどんな映画もフィクションであるば当然現実にはあり得ないことがいくつか出てくるのは当然ですよね。その整合性の破たんを補うのは、登場人物がどんな人で、彼または彼女が何故そんな行動をとったかが明確に表わされているかどうかです。その点がさっぱりわからない作品を良い映画とも良いドラマとも思えないのです。それはとりも直さず、脚本家や演出家や監督がどんな意図を持ってこの作品を送り出したかが見ている側に伝わってくるということです。それが達成されていなければ私は評価できないのです。それさえあれば主人公がいつも超人的ヒーローである必要はなくて、むしろそうで無い方が私には受け入れやすいとも言えます。

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2009年2月17日 (火)

らりっていなかったら、上手いはず

もう随分昔の話しで恐縮なんですが、東京の後楽園ホールでその当時アメリカの一流スタジオミュージシャンで作った人気バンド「スタッフ」のコンサートを友達と3人で聞きに行ったときのお話しです。今はどうか分かりませんが、当時(1970代後半)はしばしばそんな事もあったように漏れ聞いていますが、文字どうりそのスタッフの一人が明らかにラリっているんです。ギターは2人でそのうちの一人コーネル・デュプリーがへろへろになっていて明らかにバンドのアンサンブルをぶち壊しているんです。リーダーのベーシスト、ゴードン・エドワーズはもう怒り心頭の表情で彼をにらんでいるし、私も友人も高いチケットを買って時間のやりくりをしてやっとコンサートにやってきてこの有様で、落胆と怒りが込み上げてきました。プログラムの最後の方で当時ヒットしていた「ハウロング・ウィル・イット・ラスト」が始まって、聞かせどころ
バンドがブレイクしてギターがフィルインするところでコーネル・デュプリーがつっかえつっかえ弾いたら其れをブルースフィーリングでためて弾いているんだと大半の聴衆が勘違いして拍手が起きました。もう私たちは失笑です。こんなにばかにされているのに拍手しちゃだめでしょ。
 唐突に話しは変わりますが、中川財務大臣の記者会見に立ち合ったメディヤの方々は自分達がばかにされているとは思わなかったのでしょうか?もちろん日本国民もコケにされてます。間違いなく。

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日本の誇り

 日本の財務大臣がG8で困ったチャンになっている頃、イスラエルのエルサレムでイスラエルの文学賞「エルサレム賞」の授賞式ののぞんだ村上春樹氏がイスラエル軍のガザ地区への侵攻を非難するスピーチをしましたね。テレビのニュースでそのスピーチの一部を聞きましたが、立派なものでした。イスラエルとガザ地区の住民を壁と卵に例えて「卵と壁が衝突すれば必ず卵が潰されてしまいます。私はそんな時は卵の側に立つことにしています。例え卵が間違っていてもそうします。」と発言しました。昨年末から始まったイスラエルのガザ空爆と地上軍の侵攻、一時停戦の後も封鎖と占領が続いています。そんな折「エルサレム賞」を辞退を求める声の中で、あえて授賞を受諾して、その式典のスピーチできっぱりとイスラエルを非難した村上氏は私たち日本人の誇りだと思いました。
 ガザ地区といえば、NPO法人「地球のステージ」代表で山形県在住の精神科医の桑山紀彦氏は空爆が続くガザ地区に入ってラファの市立病院で医療活動をされたそうです。その後日本に戻って実際に現地で起こっている事をメディヤを通じて伝えています。彼も日本人の誇りです。
 こんな具合に、日本人の中にはかくも志の高い人たちもいるのです。酔っ払いの政治家が一人二人いてもがっかりしません。

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2009年2月16日 (月)

おあやまちは、おあやまりなさい

ローマで行われた主要8カ国財務相、中央銀行総裁会議後の中川財務、金融相の記者会見見ましたか?あれを見て彼がシラフだったなんて誰も信じないでしょうね。笑いました。中川財務相の表情も面白かったけど、両側にいる2人の当惑した様子がおかしくて笑いました。こんなに天然で笑わせてくれるなんて政界に置いておくのがもったいない。あれをほとんど風邪薬のせいにしてしまうと風邪薬に怒られますよ。「酔っ払っていました。すいませんでした」と率直に謝りましょう。うそをついちゃいけません。angry

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キャンドルか、ローソクか?それが問題だ。

テイク・アウト用の容器を買いに近所のお店に行きました。このお店が近いところに出来たので大いに助かっています。それまでは卸町のほうまで買い出しに行っていたんですよ。カレーソースの容器を買ったついでお店で使えそうなグッズをあれこれみているとよくカップルが行くような雰囲気のあるお店においてあるキャンドルが置いてありました。お値段もお手頃です。ライトを落としてこういうキャンドルを灯すとちょっとロマンチックかなあなんて、「チットラ」の店内がキャンドルに照らされた光景を頭の中でめぐらせてみました。ああ~っこれはダメダ。絶対にダメダ。お店に入ってきたお客さんに即座に聞かれるにきまってる。お客様はきっとこう言うに違いない。「停電ですか?ローソクなんかつけて。」 (* ̄ー ̄*)

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2009年2月13日 (金)

プレゼンテーション能力の差

意見の求められた時、自分の考えを効果的に伝えようとする時、何かのメッセージを誰かに伝える時私たちのプレゼンテーション能力が大いに問われる場面です。最近その能力が私たちの生活の場面でもその重要性を増しているように思われるのです。テレビで見た大阪のおばちゃんたちのプレゼン能力の高さ、もう堂々として圧倒されます。見ているこちらが恥ずかしいと思えるほど言いたい放題で、なるほどと思わせる説得力もあったりします。
 それをプレゼン能力と言うかどうかは異論もあるでしょうが、お笑いの世界で活躍している人たちには相当の不条理もわれわれに受け入れさせてしますほどの伝達能力があるのは間違いありません。
 そして何といってもプレゼン能力が最も要求されているのは政治家です。最近ではバラク・オバマの就任式でのスピーチは新聞の一面を使って紹介されました。さて我が国の総理大臣とはそのプレゼン能力に歴然たる違いを感じても不自然なことではありません。昨日その郵政民営化をめぐる発言にとうとう小泉前首相が異議を申し立てました。ここでも麻生、小泉両議員のプレゼン能力の違いを見せられています。でも私がここ注目しているのは事の成り行きを見守る興味からではなくて、ひょっとするとこれはとんでもない出来レースかも知れないという疑念です。麻生首相に反駁する小泉前首相、怒り狂う森前首相。小泉前首相が推薦する総理大臣候補の出現、解散総選挙、下馬評を覆して与党の勝利なんて有り得ないことが起こるのが政治の世界です。政治家がこの手の策略にたけているのは当たり前です。そうやっても選挙に勝つための知恵は世代をかさねて身につけていますから。成り行きを見守っていきたいと思います。

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2009年2月 9日 (月)

庶民の心意気

消費が低迷して物価が継続的に低落しているのならデフレーションですよね。昨今の世界的不況はデフレーションなんでしょうか?でも食材を調達するときにはさほどその恩恵には浴していないんですよ。この頃やっとサラダ油が昨年中ごろの価格まで落ち着いてきて有難いとは感じつつ、でもこの高値どまりのデフレはやはり厳しい現実です。最近近所の八百屋さんの「フレッシュ・クロダ」に度々行って買い物してます。形や規格が違う野菜をかなりお手頃な価格で売ってくれます。庶民の味方です。時々気の毒なくらいの値段が付いているのみて、同じ自営業としては大変だろうなあ同情しつつ心意気があるなあと感心したりもしてます。当然そのお店は開店と同時に大変なにぎわいです。がんばっています。私も大いに助かっています。チットラでも特別メニューでそういう心意気みたいなものを示していたつもりでしたが、採算に問題があって昨年いっぱいで取り下げてしまいました。それでも単発として何か新しいものもお客様提供できるようにこれからも頑張ります。
 
とにもかくにもその八百屋さんみたいな「心意気」を今の政治の中で示して欲しいなあ。定額給付金の金額をふやせって言ってるんじゃないですよ。taurus

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メセニー メルドー

 食材を調達するためにサトー商会に向かっていると、開店時間にまだ30分。それでGEOに立ち寄ってレンタルのCDなんか見ていると、3年ぐらい前にでたギターのパット・メセニーとピアノのブラッド・メルドーのアルバムを見つけました。以前から聞きたいと思っていて、2007年の10月くらいに仙台公演があったんだけど結局行けなくて悔しかったなあなんてまた思い出しました。本当に行けたらよかったんだけど・・・。この2人のコラボレーションはちょっと考えただけでもワクワクします。パット・メセニーは大好きで一時聴き過ぎてやや食傷してしまったこともあったんです。確か「シークレット・ストーリー」か「レター・フロム・ホーム」で彼のソロの後にエスニックミュージックみたいなオーケストレーションが展開していくあたりは唸ってしまいました。彼のすごいところは息の長いフレーズを、連綿とした上質の織物みたいにアーティキュレーションとイントネーションを変化させながら一気に弾いてしまうだけの技術的な正確さと創造力において群を抜いているところです。英国のフリージャズの重鎮デレク・ベイリーや1960年代のアメリカのフリージャズの急先鋒オーネット・コールマンとの共演など懐が深いんです。そしてブラッド・メルドー、いいですねえ。テナーサックスのジョシア・レッドマンのカルテットで活躍したのち自身のトリオで何枚もアルバムを出しています。私が最初に聞いたのはそのトリオでヴィレッジ・ヴァンガードでのライブかなんかで、ピアノのタッチが重くて音色が暗い、なん言うとなんだか褒めているようには聞こえないかもしれませんが、この人だけの音色を持っているんです。このアルバムの冒頭の「報われぬ思い」と邦題がついた曲、素晴らしいです。アクースティックギターに絡んでくるブラッド・メルドーの暗い憧憬みたいなアルペジオ。ギターのフレーズに反応するピアノのラインが美しい。古い表現ですが、メルドーが音に込めている情念みたいなものが違うんですね。うまいピアニストはいっぱいいるんですけど、その感情表出の重さが独特なんです。メセニーが長くグループで使っているライル・メイズもいいピアニストでyou tubeでみた90年代のグループの「オール ザ シングス ユー アー」なんてライル・メイズがあまりうまいのでさすがに彼が選んだだけのことはあるなと感服しました。
 ともかくギターとピアノのデュオとしたら現在、私の知る限り究極のユニットでしょう。それでこのアルバムを聴いて改めて思うのはやはり今のモノを聴かないと、映画も今のモノを見ないとなんだか今を生きている実感が失われていくようなんですよ。私たちの周りの経済活動だけがさらにリアリティーを増していく今日では、なおさらそれが私には必要みたいです。

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