アカデミー賞は大丈夫かなあ
邦画「おくりびと」がアカデミー賞外国映画作品賞に選出されて、よかったなあと思いつつこの時期に日本映画が選ばれた背景に昨今の日米経済関係のありようが少しづつ結びついているのかと、疑い深い私はすぐに勘ぐってしまいました。世界的不況の中で日本の市場に大いに配慮しているのかとサキヨミしています。
最近見たマーチン・スコセッシ監督の「ザ・デパーテッド」(2006年アカデミー賞作品賞、監督賞)があまり感心しなかった、というより本音をいいますとがっかりしてしまったので、何となくアカデミー賞でもその他の映画祭での評価もストレートに信じられなくなっているんですかねえ。まあどんな作品でも見る人によって、評価はいろいろです。だからその違いが面白いと言えば面白いのでしょう。
私が映画でもドラマでもそれをいいか、悪いかを判断する基準として意識していることがあります。まずテーマの一貫性と整合性です。しかしどんな映画もフィクションであるば当然現実にはあり得ないことがいくつか出てくるのは当然ですよね。その整合性の破たんを補うのは、登場人物がどんな人で、彼または彼女が何故そんな行動をとったかが明確に表わされているかどうかです。その点がさっぱりわからない作品を良い映画とも良いドラマとも思えないのです。それはとりも直さず、脚本家や演出家や監督がどんな意図を持ってこの作品を送り出したかが見ている側に伝わってくるということです。それが達成されていなければ私は評価できないのです。それさえあれば主人公がいつも超人的ヒーローである必要はなくて、むしろそうで無い方が私には受け入れやすいとも言えます。


最近のコメント