2006年1月31日 (火)

本当に美味しいものだったんだね4

EPSN02402度焼きされた木炭の灰は,籾ぬかを使って熱湯で抽出して栃の実のあく抜きに用いられる。まずは最初のあく抜き,2度目のあく抜き,3度目のあく抜きをすると、栃の実は柔らかくなってようやく蒸したもち米とあわせてつきあげられる。さすがはその後は人に頼んで機械で仕上げてもらうらしい。母によると,栃餅も今では大半が苛性ソーダを使ってあく抜きしているらしい。しかしそれでは栃の実のせっかくの風味が失われてしまう。母の暮らす田舎でもでも昔ながらのこんなやり方で栃もちを作っているのはもはや母ぐらいしかいないらしい。そしてわずか数枚の栃もちをつくるのに約一ヶ月をかけて完成するのだ。この話を書いた冒頭に途方もないことにたとえたのはこのことだったのである。併し私がこの話のタイトルに掲げた本当に美味しいもので最近ようやくその美味しさが分かってきたのは、栃もちではない。このおもちは元から好きだったし,生まれてからこのかた,栃もちといったら母の作った物しか食べたことがない。次回では更に小荷物の中身について書いてみたい。

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