石川文洋写真展
先月の21日に宮城学院女子大学の礼拝堂ロビーで展示されていた。石川文洋さんの写真に行ってきました。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、彼はヴェトナム戦争を取材した一連の作品で高く評価されている写真家です。展示されていた写真の多くがやはり戦争をテーマにしたものでしたから、それは私たちに厳しい事実を突き付けているのですが、そんな戦闘の日常にぽっかりとあいた空白のような兵士のくつろいだ表情もありました。どの写真にも言えることは、眼です。非常に緊迫した兵士のまなざし、おびえた村民のまなざし、悲痛なまなざし、それらを凝視しているカメラマンのまなざし。最近話題になった、ヴェトさんとドクさんの双生児を生み出した枯れ葉剤の悲劇。もうヴェトナム戦争は過去のもののように思っていた私は写真の圧倒的なリアリティーによって強い衝撃を受けました。
帰宅してから、かなり以前に読んだ写真家の岡村昭彦氏の「南ヴェトナム戦争従軍記」をひっぱり出して読みました。この本とその中の写真には当時、同様に強い衝撃を受けたことを思い出しました。かってロバート・キャパや沢田教一の写真展を見たときに感じたのは、今回の展覧会と同様に、写真は静止した画像でありながら何故こんなにも私たちに雄弁にストーリーを語るのだろうかという素朴な疑問でした。ふんだんに動画に囲まれている私たちの日常にはこれらのモノクロームの写真が全く異なったメッセージを伝えてくれます。私たちがそれを個々に受け止めるだけの空間がこの白黒の画面には広がっているのです。




































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